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- 障害年金とは…
障害年金とは…
障害年金とは生活扶助手当のようなもの…
老齢年金や遺族年金と同様に公的年金のひとつで、病気やケガが原因で不幸にして障害を負われた方に、国から年金が支給される制度です。
精神疾患、脳疾患、心疾患、人工関節置換等、さまざまな病気が対象となっており、原則20歳から64歳までの方が受給できます。
すなわち障害年金とは65歳前に障害を負われた方へ支給される生活扶助手当のようなものです。
対象となる傷病名は…
ほとんどの病気が対象になります。
障害年金の診断書は全部で8種類あり、以下、診断書ごとに示します。
(1)眼
白内障、緑内障、ぶどう膜炎、眼球萎縮、網膜色素変性症、癒着性角膜白斑、網膜脈絡膜萎
縮、糖尿病性網膜症、視神経萎縮、先天性弱視、小眼球症、黄斑変性症、網膜剝離、腎性網膜
症、網膜血管硬化症、網膜中心性静脈血栓症、ベーチェット病、眼瞼痙攣フィー、黄斑ジスト
ロフィー眼球萎縮、低酸素脳症、外傷性網脈絡破裂、眼球破裂、レーベル視神経症
(2)聴覚
メニエール病、感音性難聴、突発性難聴、頭部外傷または音響外傷による内耳障害、薬物中毒
による内耳障害、神経性難聴、突発性両側性感音難聴、混合性難聴、ストマイ難聴、アッシャ
ー症候群、真珠膿性中耳炎
①鼻腔:外傷性鼻科疾患
②そしゃく、嚥下、音声、言語:咽喉摘出後後遺症、上下顎欠損、咽頭がん、脳血管障害によ
る言語障害、失語症、上顎がん、舌がん、構音障害
(3)肢体
上肢または下肢の離断または切断障害、上肢または下肢の外傷性運動障害、脳血管障害による
肢体不自由、重症筋無気力症、関節リウマチ、ビュルガー病、脊髄損傷進行性筋ジストロフィ
ー、多発性硬化症、ポストポリオ症候群、パーキンソン病、もやもや病、ギランバレー症候群
全身性エリテマトーデス、先天性股関節脱臼、脊髄小脳変性症、低酸素脳症、脳性麻痺、糖尿
病性壊死、線維筋痛症、脳脊髄液減少症、事故による怪我、人工骨頭、人工関節挿入、変形性
股関節症、小児麻痺、脳性麻痺脊髄の脱臼骨折、硬直性脊髄炎、脊髄の器質障害、椎間板ヘル
ニア、脊椎館狭窄症、膠原病、筋強直性筋ジストロフィー、ポリオ、ベーチェット病、ヤコブ
病、ミトコンドリア病、痙性対麻痺、骨髄異形成症候群、球脊髄性筋萎縮症、大腿骨骨頭壊死
筋萎縮性側索硬化症(ALS)、梨状筋症候群、多系統萎縮症(MSA)、大脳皮質基底核変性症
(CBD)、遠位型ミオパチー、ジストニア、骨折、脳腫瘍、脳挫傷、頭部外傷後遺症、頚椎症性
脊髄症、頸椎損傷、膝関節屈曲位拘縮、腰椎すべり症、頸椎性麻痺、多発性骨髄腫、アルコー
ル性末梢神経障害、骨肉腫、ミエロパチー、ホジキン病、皮膚筋炎、後縦靭帯骨化症、複合性
局所疼痛症候群(CRPS)
①平衡機能:メニエール病、上肢、下肢、体幹、脊髄、肢体の傷病で小脳・脳幹の障害がある
もの
(4)精神
統合失調症、うつ病、双極性障害、てんかん、精神発達遅滞、広汎性発達障害に伴う精神疾患
アルツハイマー、知的障害、アスペルガー症候群、注意欠陥多動性障害(ADHD)、老齢性精神
疾患、アルコール精神疾患、反復性うつ病性障害、統合失調感情障害、妄想性障害、非定型精
神病、自閉症スペクトラム、トゥレット症候群、慢性疲労症候群、学習障害
①神経:ヤコブ病、悪性神経膠腫、進行性多巣性白質脳症、糖尿病性神経障害疼痛、RSD(反
射性交感神経ジストロフィー)
(5)呼吸器
肺結核、じん肺、気管支喘息、慢性気管支炎、膿胸、肺線維症、肺気腫、呼吸不全、間質性肺
炎、気管支拡張症、肺がん、中皮腫、肺胞のう症、非結核性抗酸菌症、在宅酸素療法、原発性
肺高血圧症、慢性肺血栓塞栓症
(6)循環器
慢性心包炎、リウマチ性心包炎、慢性虚血性心疾患、狭心症、増幅弁閉鎖不全症、大動脈弁狭
窄症、心筋梗塞、高血圧による心疾患、悪性高血圧症、完全房室ブロック、拡張型心筋症、先
天性心疾患、感染症心内膜炎、洞不全症候群、心不全、肺血栓塞栓症、シャント性心疾患、弁
疾患、難治性不整脈、心房細動、大動脈乖離、CRT(RT-1)、ペースメーカー、ICD、人工
弁装着、人工心臓、補助人工心臓、心移植、人工血管、弁膜症、増幅弁逸脱症、ファロー四微
症、心室中隔欠損、大動脈弁精査不全症、心室頻拍症、冠動脈バイパス術後遺症、房室ブロッ
ク
(7)腎疾患
人工心臓、補助人工心臓、心移植、人工血管、弁膜症、増幅弁逸脱症、ファロー四微症、心室
中隔欠損、大動脈弁精査不全症、心室頻拍症、冠動脈バイパス術後遺症、房室ブロック
①肝疾患:肝炎、肝硬変、多発性肝腫瘍、肝がん、慢性肝炎、肝移植、肝のう胞
②代謝疾患:糖尿病、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、その他糖尿病の合併症
(8)血液
再生不良性貧血、溶血性貧血、血小板減少性紫斑病、凝固因子欠乏症、白血病
①造血器:悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群、HIV感染、キャッスルマン病
赤血球症
②その他:悪性新生物、人工肛門、人工膀胱、尿路変更、クローン病、潰瘍性大腸炎、周期性
好中球減少症、日光過敏症、遅延性意識障害、バセドウ病、膠原病、サルコイドー
シス、シェーグレン症候群、化学物質過敏症、脳脊髄液減少症、慢性疲労症候群、
線維筋痛症
ご自身の病名が対象になるかどうかご不安な方は、問合せフォームよりご連絡下さい。
障害年金の用語について…
障害年金受給のための三大要件初診日とは…
障害年金を請求しようとする障害状態の原因となった病気で、初めて病院にかかった日のことをいいます。
その後何らかの理由で転院したり、治療の過程で病名が変わったとしても、傷病・症状として因果関係が認められる場合には・・・
一番初めに病院にかかった日が初診日となります。
初診日に加入していた年金制度で、請求する障害年金の種類が変わってきます。
◆国民年金に加入中:障害基礎年金
◆厚生年金に加入中:障害厚生年金
障害認定日とは…
障害等級に該当しているかどうかを判断する日のことで、その障害の原因となった病気やけがについてのⒶ初診日から1年6ヵ月を過ぎた日またはⒷ1年6ヵ月以内にその病気やけがが治った場合(症状が固定した場合)は、その日をいいます。
【例】1年6ヶ月を経過する前に症状が固定しているとみなされる場合
- 心臓ペースメーカーや人工関節の手術をした日
- 事故や病気で手足を切断したような場合はその日
- 人工透析を開始して3ヵ月が経過した日、等々
保険料納付要件とは…
自動車事故に遭ったとき保険料を支払っていないと保険給付を受けられないように、障害年金も一定期間以上にわたり保険料を納めていないと受け取れません。


初診日において65歳未満であること
初診日の前日に、初診日がある2ヵ月前までの直近1年間に保険料の未納期間がないこと。


障害年金をもらうためには…
初診日要件、障害認定日要件、保険料納付要件の3つを満たしている必要があります!
障害年金の等級は…
障害年金等級について
1級、2級は障害基礎年金、障害厚生年金ともに共通3級は障害厚生年金独自の制度
- 1級他人の介護がなければほとんど日常生活ができない程度活動の範囲はおおむね家屋内に限られる。
- 2級必ずしも他人の助けを借りる必要はないが、日常生活は極めて困難で、労働による収入は得られない程度。
- 3級治癒していれば労働が著しい制限を受けるか、労働に著しい制限を加えることを必要とする程度。
請求時期について…
障害認定日請求
障害認定日に法令で定める障害状態にあるときは、障害認定日の翌月分から年金が支給されます。
事後重症請求
障害認定日に法令で定める障害状態に該当しなくても、その後症状が悪化し、法令で定める障害状態になった時は請求月の翌月から年金が支給されます。
